家賃滞納者との話し合いの結果返済の猶予を与える場合,何か債権の保全を図る行動を取っていますか。

念書を交わしている?

それもひとつの手段でしょう。

何も書面を取らないよりは遥かにマシです。

しかし,その書面で約束したことが不履行になってもそのことで強制的に退去させるということはもちろん出来ません。

念書に中にいついつまでに支払わなければ退去に応じるとあってもです。

我が国では自力救済は禁止されていますから,いくら強制退去の条項を定めてもそれを元に無理矢理追い出すことは出来ないのです。

払えないものは払えないと開き直られてしまってはこちらとしては訴訟以外には何も打つ手がないということです。

念書や覚書というのはその程度のものですから,滞納者との話し合いにより返済を猶予する場合にはもっと効果的な債権の保全を図るべきです。

連帯保証人の追加を求める

当事務所でおすすめする債権の保全方法は,人的担保を求めるということです。

つまりは連帯保証人ですね。

家賃滞納が長期化している事案のほとんどは,連帯保証人が事実上機能していないために起こっています。

連帯保証人は滞納などに備えて立ててもらっているのですから機能していないのであれば当然代わりを立ててもらうべきです。

支払の猶予を与える場合は,その代わりに連帯保証人を立てることを要求してみてください。

もちろん滞納者はすぐには承知しないでしょうが,話の進めようによってはうまくいくこともあります。

そして,有力な連帯保証人の候補がいるのにその方を立てることを滞納者が頑なに拒否するようなら今後の支払いはかなり怪しいと考えるべきです。

次の手段を考えるべき段階にきているといえるでしょう。