当事務所では敷金トラブルに関するご相談も受け付けています。

敷金トラブルというと大家さんに対する敷金返還請求のことと思われがちですがそればかりではありません。

正当な原状回復費の請求なのに入居者が納得せずトラブルになっているという事案も意外に多くあります。

例えば,タバコのヤニで部屋中の元々白かったクロスが黄色になってしまっている等明らかに入居者負担で張替えを行うべきところ,国土交通省のガイドラインや東京ルール(東京都賃貸住宅紛争防止条例)を拡大解釈した入居者が支払いを拒絶していて大家さんが困っている事案などは多く見かけるところです。

近年では素人でもインターネットを介して情報収集がいくらでも出来ますから中途半端な知識だけある方が多く,それが原因となって支払いを拒絶されたり,客観的に見て返す必要のない敷金を返還してしまう大家さんが多くいるのです。

もちろん,敷金とは通常損耗の範囲内で使用された場合には全額返すべきものですから基本的には返還しなければなりませんが,入居者が負担すべき費用まで負担していては賃貸経営は成り立ちませんからそのあたりはしっかりと対応すべきです。

 

しかし,大家さんからうまく説明してみても納得しない方は絶対に納得しませんから,そういった場合は第三者を間に入れてみることを考えてみましょう。

例えば,敷金診断士という資格があります。

敷金診断士とは,特定非営利活動法人日本住宅性能検査協会が資格認定する民間資格です。

その活動内容は,端的にいうと適正な原状回復費用の査定を第三者的な立場で行うことです。

費用は依頼する敷金診断士により異なりますが概ね2万円前後です。

敷金トラブルの多くは費用に関する意見の食い違いから生まれますが,これを専門家の客観的な目で査定することにより円満解決に寄与するのです。

敷金診断士は法律資格ではありませんので司法書士や弁護士のように相手方と交渉して有利な結果を導くことは出来ませんが,前述のとおり2万円程度の費用の支払いで済みますから事案によっては頼んでみるメリットは十分にあるのではないでしょうか。

その他考えられるのは司法書士や弁護士に依頼することです。

敷金トラブルのほとんどは金額にして100万円以下の紛争ですから弁護士に頼むと費用倒れになることも多くありそうですが,最近は着手金無料で対応する事務所も増えてきていますので争う金額が低いから弁護士には依頼出来ないというわけでもなさそうです。

ただし,敷金トラブルは実務上の運用や相場観のないところに依頼すると期待どおりの結果が得られない可能性がありますのである程度経験のある事務所へ依頼されるべきでしょう。

 

なお,当事務所では敷金診断士と司法書士が在籍していますので東京及びその近県の方で敷金トラブルにお悩みの方はぜひご相談ください。