家賃滞納が2ヶ月以上になってしまった場合は,手をこまねいていてはいけません。

すぐに滞納解消のための手を打っていくべきです。

しかし,滞納問題に不慣れな大家さんは何をして良いか悩む局面でもありますね。

そんなときは,以下の雛形を使ってまずは内容証明郵便を相手に送ってみるとよいでしょう。

家賃滞納内容証明サンプル.docx

この内容証明の書式は,次の考え方により作ってあります。

・家賃滞納問題専用

他の問題(転貸,用法遵守義務違反等)には使えません。

・1枚のみで済む

内容証明郵便は枚数により料金が増額されます(1枚増えるごとに260円加算)。無駄な費用負担が少なく済むよう1枚のみとなるように作ってあります。よって,明渡訴訟の提起を予告する文言などは入っていません。

・黒丸(●)部分を適宜修正すればすぐに送付出来る

基本的な情報を打ちかえるだけですぐに送付できます。なお,打ちかえる場合は1行あたりの文字数が句読点を含め20文字以内となるようご注意いただく必要があります。

 

内容証明の準備の仕方

①上記催告書をダウンロードして内容を打ち替え,同じものを3枚印刷します。

(26行以内,1行あたり20文字以内となっているか念のため確認します。窓口で差し出す内容証明は文字数に制限がありますので万一制限を超える文字数になってしまっている場合は訂正が必要になります)

②3枚全てに押印します(認印可)。

③宛先(滞納者の住所)とご自身の住所を記載した封筒を用意します(住所は催告書に記載にした住所と同じ表記にします)。

④ 郵便局に持ち込みます。集配郵便局など,大きな郵便局に行ってください。小さな郵便局では内容証明業務を扱っていないことがあります。

持ち物は以下です。

  •   ①で準備した催告書3枚
  •   ②で準備した封筒
  •   催告書に押印したハンコ(訂正が必要になった場合に備えて)
  •   郵便料金(通常は1252円)

窓口で「内容証明郵便を配達証明つきでお願いします」と伝え,用意した3枚の催告書と封筒を渡します(必ずしも配達証明は必要ではありませんが,後日裁判となった場合に備えて付けておくほうが無難です)。

⑤料金を支払います。通常は1252円です。

82円(郵便料金)+430円(書留料金)430円+(内容証明料金)+310円(配達証明)=1252円

⑥これで送付は完了です。控えを受け取って帰宅します。後日相手が内容証明郵便を受け取った場合は配達証明がはがきでご自宅に届きます。

 

以上のような手順で延滞をしている入居者に催告書を送ってみましょう。

内容証明というのは普通の方であればあまり受け取る機会のないものですから,かなりの心理的プレッシャーを与えることが出来,場合によってはすぐに滞納家賃が支払われて解決ということもあり得ます。

また,家賃の支払いがなされなかったとしても,後に裁判を起こす場合に相当期間を定めて催告したことと契約解除の意思表示をしたことを証明出来,有利に裁判を進めることが出来ます。

送ったことで不利になるということは通常ありませんから,あれこれ考えるよりはまずは送ってみるといいでしょう。

なお,内容証明により高い効果を得たい場合は専門家に依頼をするのもお勧めです。

ご本人名で出すのに比べて代理人として司法書士や弁護士という専門家名が入っている場合ではやはり心理的効果はかなり違ってきます。

その後の交渉も有利に進みますから,資金的余裕がある方や自分で色々と動く時間の取れない方は,司法書士や弁護士へ依頼されると良いでしょう。