今回は「夜逃げ」がテーマです。

一般の方は夜逃げというとテレビの中だけの話のように思われるかもしれませんが実際に夜逃げは毎日の様に起こっています。

管理会社の方であれば誰しも経験済のはずですし,個人オーナー様であっても物件数が多ければ経験があるという方が多いのではないでしょうか。

 

さて,この夜逃げには貸主にとっては良いものと悪いものがあります。

「良い夜逃げ」とは,家財道具の一切をきれいに持ち出していなくなっているケースです。

これであれば,本当に退去済なのかを判断する期間がある程度必要にしろ,早期に次の募集にかかれますから,大家さんの損失はかなり少なく済みます。

これに対し,「悪い夜逃げ」とは家財道具をほとんど残したまま入居者だけがこつ然と姿を消すケースです。

皆様がご承知のとおり,こうしたケースでは既に住んでいないのかどうか,もう戻ってこないのかの判断が難しいものです。

それに加え,戻らないと確信出来たとしても次の募集をかけるためには裁判~強制執行を経て残置物を出さなければなりませんから大家さんの負担すべき費用は大きなものとなります。

ではこうした事態を事前に察知したり予防することは出来ないのでしょうか。

 

悪い夜逃げをさせないためには

夜逃げは当然ですが理由なくするようなものではありません。

また,家賃滞納だけを理由としてされるものでもありません。

夜逃げするからには何か他の問題(多くは多重債務問題)があるからなわけですが,それが何なのかを把握することは非常に重要です。

原因を把握することにより,夜逃げをしないで済むようなアドバイスを与えることが出来たり,最悪夜逃げも止む無しの状況であれば,最低限家財道具は行政の粗大ごみ収集を利用して処分し,物件はきれいに明渡してもらうなどの対応が取れるからです(その代わりに滞納家賃の全部または一部の放棄などが必要でしょう)。

例えば,夜逃げの理由が多重債務問題と分かれば司法書士や弁護士を紹介して家賃滞納の根本の問題を絶つことが出来ます。

そう単純ではない状況でも,夜逃げ前に家財の処分に協力してあげたり,どうしても残ってしまうものについては放棄書を一筆書いてもらっておくなどの対応により,高額な裁判費用の負担が不要となったりします。

※放棄書の法的効力については賛否ありますので自己責任でご対応ください

 

以前から何度もご紹介しているとおり,家賃滞納問題は最初の対応が重要であり,それにより解決までの日数や後にかかるコストが大きく違ってきます。

間違った対応を続けるとそれだけ不利益が大きくなりますので,こうした問題でお困りの方はぜひ早い段階でご相談ください。