なぜ賃借人は家賃が支払えないのかを正確に把握してますか?

家賃が支払えなかった理由を賃借人に聞くと,答えとして多いのは次のものです。

・急な出費があってお金が足りなくなってしまった
・忙しくて振込に行く時間が無かった
・うっかり忘れていた
・財布を落としてしまって手持ちが無くなってしまった
・会社の給料が遅配になっているので支払えない

他にも挙げれば切りがないですが,良く聞かれるのは上記のものではないでしょうか。

さて,ではこの理由は事実なのでしょうか。

答えはもちろんNOです。

これまで1000件以上の家賃滞納事案に関わってきた当方の感覚からすれば,このような理由の9割以上は嘘であるといえます。

では真実の理由は何かというと,他の債務の支払いや,パチンコ,スロット,競馬,競輪,風俗などの浪費,女性の場合はショッピングやホスト通いなどですが,これらの理由を最初から正直に話す滞納者は少ないです(もっとも,パチンコで負けたから払えないなどと悪びれずに言う賃借人はどこへいっても家賃滞納を繰り返す常習者の可能性が高いので即刻対処すべきです)。

この様な滞納の本当の理由をしっかり把握するよう努めないと,賃借人の言う今後の家賃の支払方法について無理があったとしてもそれを指摘して是正させることが出来ず,長期延滞や強制執行による建物明け渡しに繋がるなどして大家さんに著しい不利益をもたらすことになります。

大家さんが家賃督促において念頭に置くべきことは,滞納の本当に理由を突き詰めることと,賃借人の収入状況と負債状況を出来る限り把握することに尽きます。

これらが分からないまま賃借人の言うことを鵜呑みにして家賃の入金を待っていてはいけません。